私はひとりっ子です。
「ひとりっ子は病」などと言われた時代に生まれています。「わがまま」「かわいそう」ーー散々な言われようでした。
母は私が「ひとりっ子だからあの子はわがままなんだ、と言われたくない」を目的とした子育てを実践しました。
家庭では二対一、しかも大人2人に子供1人なので、自分のやりたいことや意見はまず通りません。「わがまま」を言うことをとがめられますから。
欲しいものがもらえなくても、あてがい扶持のプレゼントが届いても、受け入れなくてはなりませんでした。
世間から「ひとりっ子だからさぞ大事に育てられたことだろう」と見られても、現実は別。そもそもひとりっ子に見られないことが親の目標でしたから。
ゴッドマザー先生は自身のブログで、ひとりっ子が親に気を遣っていると指摘されており、まさに!と納得しました。
ひとりっ子は親の理想をかなえているないと、家に居場所がないのです。ボロクソ言われても1人で受け止めるしか、ないのです。
このブログ後半に出てくる、好きな外食店の話は心がちくりと痛みました。
私も自分の行きたいお店に連れて行ってもらえたことなどありません。親が押し付けた店に行けることを「ありがたく思いなさい」というノリでしたので。
ひとりっ子がかわいそうであるとすれば、それは兄弟姉妹がいないから、では決してない。
親が「我が子がひとりっ子」であると過剰に意識することで、子どもらしく過ごせなくなることが最大のツラさなのです。