冷え込みが厳しくなってきました。
関係があるかどうか、私の足のくるぶし近くを反対の足の親指でギュッと押すと、痛みが走ります。
ゴリゴリっとしていて、押すと痛気持ちいい、いやどちらかといえば痛みが強いですが、不快感はないのでグリグリ刺激してしまいます。
足の反射区を押す、というのはよく知られていて、20年ほど前にはリフレクソロジーがとても流行りました。
その前の時代の話です。
買い物に出かけた時、足裏マッサージ機のデモをやっていました。
当時すでにマッサージチェアは割と見かけましたが、足裏に特化したものはまだ珍しく、案内されて座ると、痛みを強く感じる箇所が体の部位と連携している、という説明を受けました。
慢性の肩こりに悩む母と私、冷え症で夜寝付けない母、2人は釘付けです。
家族に多大なる迷惑と心理的負担を与えるばかりでなんのストレスもない亡父は、肩が凝ったことすらありません。
我々が興味津々でマッサージ機を眺めていたところ、クソジジイが一言、発しました。
「ツボを押す棒くらい、木を削って作ってやる」
……はあ?
何を言ってるんだこの人は?
どうやら、説明する人が手にしていたツボ押し用の道具のことを話しているようです。
本当に何もわかっちゃあいない。
棒があればどうにかなるわけじゃなく、適切な部位に的確な刺激を与えるからこそ、気持ちよくて苦痛がやわらぐわけです。
何がどう物事に役に立つのか、整理して考えることのできない、短絡的な
バカ
が自分の親を名乗っていることの恥ずかしさは、子供にとってみじめさをつのらせるだけでした。
それにしても、あのおっさんは、なぜあんなに頭が悪かったのか。
よくそれで何十年も生きてきたものだ、と感じます。
学びを拒否し、人の話に耳を貸さないでいると、世間からズレ、ますます独善的になる。
鼻つまみ者は、そのまま生涯を終えました。
ーー
毒親、という言葉が割と定着しています。
親に感謝できない子供がいる、そしてそれはどう考えても親側が種を蒔いた結果である。
そういう目に遭った子供たちの思いや立場は、長年理解されずにいました。
親不孝者め
そんな無神経な言葉を投げかけられたものです。
でもそうじゃない。
世の中には、明らかに親として不適格なのに子供がいる大人、という一群が存在していて、何も知らない子供たちを痛めつけている。
そのことに焦点が当たったのは、福音ですらあります。
そして少子化が進むことの弊害はたびたび指摘されますが、仮に毒親が一定の比率で存在しているのならば、子供の絶対数が減ることで、毒親持ちで苦しむ年少者や若者が減っているというのは、よろこばしい事態だと私は感じています。