仕事の帰りに、図書館に本を返しに行きました。
その図書館は決して大きくないのですが、返却した後に手ぶらで帰るのもどうかなと思って、つい次の本を借りてしまいます。
一般的には、この本を借りようという目的を持って図書館に行く人が多いと思います。私がこの図書館に立ち寄る時は、借りるつもりなどなかった、いわばはじめて見かけた本ばかり、借りているのです。
駅に向かう帰り道にあるカフェで、ひと休み。借りてきた本を開きます。
働き始めて一人暮らし初心者だった頃、本屋をはしごしてはカフェで読書にふけったのが懐かしいくらい。ほんの短時間ですが、ひとりで静かに本を読みます。
選ぶのは実用書というよりは、エッセイや小説です。物語の世界に入って、自分のペースで読めるのは本当に心地よく、何かを取り戻しているような気分になるのです。
仕事ではパソコンを、普段はスマホを触る機会が多いです。私は電子書籍は読まないので、紙のページを繰りながら、ある種の非日常的な時間を過ごしているのかもしれません。
今回自分のために借りた2冊も、とても面白くて、借りてよかった、と感じる本でした。
片道30分以上電車に乗っていた頃に比べ、まとまった読書時間は取れませんが、ささやかな楽しみを味わっています。