この夏、友人から譲り受けて育てていたカブトムシのうち、オスのYが昨日、息を引き取りました。
朝名前を呼んだとき、角を動かして、右脚を持ち上げて反応したので、思わず「無理しなくて良いんだよ、ゆっくりしていて」と声をかけました。
ここ2、3日は、自分で移動することはほとんどなく、エサのゼリーに口が近づくように動かしたり、霧吹きで水を与えたり、あとはなるべく刺激しないように、そっとしていました。
もう1匹のLが、持ち上げようとすると土にしがみついて拒むほど体力があるのに対し、Yは仰向けにひっくり返ることすらなくなっていたのです。
それでも、毎朝声をかけると、角を動かして反応するのです。もう動いていないかも、そう見えても、かならず角をかすかに動かすのでした。
ところが今夜はもう、動きませんでした。体を持ち上げても、足は静止し、無反応。朝、ゆっくり動作していた時のポーズのまま、息を引き取ったようです。
我が家にきてから3ヶ月半。思えば長い間、元気な姿を見せてくれました。
メスが共喰いされたかもしれない、そんな出来事を乗り越え、弱りつつもここまで生きてくれて、本当にありがとう。
もう1匹のオスLも、この先寒くなるので、長くないかもしれない。でも、楽しかった飼育の日々に、感謝するばかりです。