日々是呼吸


趣味にできなかった習い事

高校の頃、茶道を習っていました。
きっかけは華道部に入っていたこと。外部から来てくださっていた先生が、ご自宅でお茶の教室を開いておられたので、週末に通うことにしました。

お茶はとても楽しく、理にかなった所作に日本文化を感じることができました。
若い頃にお茶を習っていた母も、喜んでいました。

そんな私がお茶を続けなかったのには、理由があります。
実話なので書いてしまいますが、先生に誘われて初めて出かけたお茶会で、母に借りていた象牙の黒文字を、盗られてしまったからです。

そばに置いていたのに、いざ使おうと思ったらケースごと忽然と消えていました。
間違いなく、一瞬の隙に参加者の誰かに持っていかれたのです。

他の友人と参加していて、我々はどこからみても初心者でした。
不慣れな様子に、イラついたのがきっかけなのかも知れません。
だからと言って、人のものを勝手に持ち去って良いわけではない。しかも高校生相手に…

初参加にして、伝統文化にまつわる人の底意地の悪さの洗礼を浴びて、私はもうお茶を楽しいとは思えなくなったのでした。

社会人になって、友人に誘われて教室を見学したり、自分から思い直して受講したりもしました。
まだ、お茶は日本文化の根幹だと思っていたからです。楽しさを思い出せるかもしれないと。

しかしながら、お稽古で小耳に挟む、大先輩であろう方々の言葉の端々から、何かザワッとするものを感じ、そのたびに盗まれた黒文字の一件を思い出すのです。
私にかけられた言葉には、嫌味のかけらはなかったはずなのですが。

ああ、私は、この人たちとは合わないのかもしれない。

以来、お茶の世界とは無縁です。


合わない人達がいる、そんな理由でやめてしまうのは、愚かなことだと思われる人もいるはず。
お茶のほかにも、参加者とそりが合わなくてそのものや活動が嫌いになったことがわたしにはあります。

何をするか、よりも、誰とするか。私にとっては、そちらの方が重要でした。
そして、悪意ある盗難に遭ってしまったことで、お茶とはご縁がなかったのだと今では確信しています。

お茶に誇りを持って取り組んでおられる方には、不快な話だったと思います。
お茶を楽しいと思ったのに、こうやって離れてしまった人もいるという現実を、書いてみました。






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by cocue-cocue | 2018-08-15 02:04 | しないときめたこと | Comments(0)

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