こんなにアメフトがニュースで取り上げられたのも、本当に珍しかったと思いつつ。
関西学院大学のアメフト部の会見は、心を打たれることばかりでした。
なかでも、3回目の会見で小野宏ディレクターが語った「ろうそくのたとえ」は、アメフトという競技にとどまらず、人を育てる立場にあるすべての人に耳を傾けてほしい内容だと思ったほどです。
闘志を育てるには、勝つことの意欲で、外から言われて大きくなるものではない。根底にあるアメフトが好き、楽しいと思う気持ちが大切。
それは心の中にあるろうそくのようなもので、強く吹くと消えてしまいそうになるが、大事に大きくしていかなきゃならない。時にはそっと大きくなるような言葉をかけることも必要。
こういった趣旨の回答でした。
シリアスな質疑が続くなか、少し笑顔を見せながら語る小野ディレクター。
動画を見ると、本当にこの方は心の底からフットボールが大好きでたまらないのだな、コーチとしてとにかく楽しくて、選手一人ひとりを育て上げることに注力されたのだな、そう感じます。
会見を3回も開く羽目になったのは、前代未聞の悲しい反則がきっかけでしたが、この回答を耳にすると、なんだか救われて、心も洗われます。