地下鉄を降りて改札を通るとき、ふと気付きました。私の心が、静まり返っているかもしれないということに。
コーヒーを飲まなくなって12日目。コーヒーだけが理由なのかどうかはわかりません。ただ、心を覆っていたような重苦しさみたいな、モヤのようなものが、見当たらなくなっていることに気付いたのです。
ただ、静かな湖面が広がっているかのように。
私はどちらかというと、頭の中がおしゃべりなタイプです。ぼんやりしているというのは、熱が出ていたり、眠気が強すぎたりするときだけで、いろんな考えや思いが頭をかけめぐるのが日常でした。
ところが、そういったザワザワしたものが見当たらないのです。
もちろん、カチンとくる発言にイラッとすることくらいはあります。でも、恒常的に何かもやもやしているのは、消えてしまったのかも。
コーヒーを抜いた結果だと決めつけるのは短絡的ですが、他に変化したことはあまりなく、何割かはコーヒー起因だと言える気がします。
スターバックスで紅茶を注文するようになり、そのうちコーヒーを飲みたいという思いすら消えてしまっていて。人の身体はこんな形でも変わりうるものだな、としみじみ感じています。