スマホが普及し、電車で移動中でも圧倒的多数の方がスマホ画面を凝視しています。
私ももれなくスマホ依存気味でしたが、思うところがあり、文庫本を持ち歩くことにしました。
読んでいるのはとあるロシア文学の作品です。
なぜか現代日本とはかけ離れた物語が読みたくて、ページをめくったときの印象で選びました。
前の住まいは電車移動が4分程度だったこと、子連れで荷物も多いため、車内で読書なんてとても無理、帰宅後も余裕なし、でした。
仕事関連の資料や書籍はみるものの、あれは読書とはいえませんね。
久々に取り戻した読書習慣で、純粋に物語の展開を楽しめるうえ、視点が入れ替わっていくことで、なんと言うか、自分が重層的な視野を持てるようになりそうな喜びもあります。
本を読んでいる人は考えが深い、というのがこれまで出会った人たちから感じたことです。また本を多く読んでいる人の書くものはそうでない人より説得力があると、具体例を挙げて証明できるとすら思うほどなのです。
それなのに、どういうわけかあまり読んでこなかったここ数年来、私は思考を深めることができていたのか?
年初に立てた目標の1つは「月一本は映画を見る」でした。映画館に一回、試写会に一回、その後は途絶えていましたが、まとまった時間が必要なものより、自分のペースで読める本こそ、もっと親しむべきものではなかったのか。
仕事柄、他の人の書いたものを読む機会は多いものの、長さに限りがあるものばかりです。
やはり、読み継がれてきた小説を、もっと読みたいですね。