「捨てる!技術」だったか、断捨離だったか、もしくは両方だったのか定かではありませんが。
「物を捨ててしまって、困ることはありませんか?」は、捨てることを提唱する方々への、よくある質問の筆頭かな?と思います。
大抵の場合、実践者は「困ったことはない」と答えておられます。
こんまりさんも、「書類は全捨て」を主張されていました。
このあたりはステラレネーゼな方々が、そんなことはない!!と、激しくやり玉にあげておられます。
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実は、私の夫が“捨てられない”人なのです。
私の両親とは異なり、もったいないから捨てられないわけではありません。
(実際、物を大事にしようという発想はなさそうで、頻繁に物を壊したり、なくします)
取捨選択を間違えて、痛い目に遭った経験から「捨てさえしなければ、そこにある」と考えているようです。
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やはり我が家の荷物が多すぎるので、減らさないとね…と話していたら、夫が言いました。
「捨ててしまってから、必要になることがあるかもしれない」
そう言うよねえ、やっぱり、と思いながら、ひらめきました。
あ、なるほどね。
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断捨離をはじめとする、捨てることを否定しない片付け方法を取り入れる方々の、発言の真意が分かったのです。
「捨ててしまっても、後で困らない」理由とは?
捨てたものは、今はもう手元にはない、そこを起点に発想するから。
具体的にいうと、捨てたものが必要になったとしたら、「必要なものが今はない」→「手に入れる方法、または手にいれなくても済む、別の方法を考えて対処する」なのでは。
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ステラレネーゼは、そうは考えません。
必要なものを捨ててしまった!!
まずはそこで思考停止してしまい「捨てなければよかった」とクヨクヨ悔やむのです。
たいていは「だから」「やっぱり」または「こんなことなら」という前置きがつきそうですね。
捨てたものが必要になるという事態に何とか対応したとして、また捨てたときのことを思いだし、「捨てていなければ、こんなことしなくて済んだのに」と、また悔やむのです。
思いきりよく捨てる人に限っては、後から必要になるといった不運な出来事は降りかからない、という話ではありません。
これはもう、物事の受け止め方が、根本的に違うのです。
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こうも言えるかもしれません。
捨てられる人にとって、本の一握りの「絶対に捨てないもの」以外は、どうにでもなるもの。
捨てられない人にとって、捨ててはいけない物はとてつもなく範囲が広く、他のもので替わりがきくとはとても思えない。
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発想を切り替えたら、管理するものの絶対量も減って、楽になりそうですが。
そう言えば、捨てられない人が、いろんな経験を通じて捨てられるようになる…という話は多く見聞きしますが、逆方向~捨てる主義から、やっぱり何でも溜め込みます派に意図的に転向するというのは、あまり聞かないですね。
(加齢とともに、捨てられなくなる…という例は除く)
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