いまやその方面では有名人過ぎるくらいに売れっ子の心屋仁之助さんのコラムが、あまりにも両親のことを言い当てていたので、ぎょっとしました。
なにかしら感じられる方も少なくないと思いましたので、長いですが引用させて頂きます。
*****引用*****
執着と こだわり を例に挙げてみると
自分が行った行為によって、他人が「自分にお礼を 言う」 ことを 執着 。
自分が行った行為によって、他人を喜んばせるのが それが こだわり 。
つまり、前者〔執着〕の方は、自分に対して「あり がとう」と言われるのがうれしい。
後者〔こだわり〕の方は 自分に対してどうこうで はなく、その人が喜んでるのがうれしい 。
この差です。
前者は、自分にお礼を言われなくなると、喜べない のです。 これは、続けるほどに苦しくなります。
後者は、自分はどうでもよくて、人が喜べばそれが うれしい。 だから、ずっと続けられる。
さて、あなたの「喜んでもらうのがうれしい」は、 どちらですか?
執着のおじいちゃんは、子供にプレゼントをあげて 「おじいちゃんありがとう」 と言われるのがうれしい。
こだわり のおじいちゃんは、子供にプレゼントを あげて、 子供がただ喜んでるのがうれしい。
そのために、こだわる。 そのために、真剣に、そして譲れない。
執着すると、こだわって、真剣になった分だけ 自分に御礼がないと、相手を憎んでしまったりしま す。
他人に対する好意も同じです。
「ありがとう」といって欲しい好意は、 言われない場合は「こんなにしてあげたのに」 と恨みます。
あれ? あなたがしたくて してあげたんじゃない の?・・・。
そう、執着は自己顕示なのです。
*****引用おわり*****
多くを語るまでもなく、私の父も母も、思いっきり「執着の人」でした。
母にはよく「ありがたいと思いなさい」と言われましたし。
独り暮らしを始めたばかりのころ、私の出勤中にクローゼットの荷物を無断で全部入れ換えた父。
泣きながら実家にいた母に電話したくらいでしたが…
後日母に聞かされた言葉。
「お父さんが、泣きながら電話する娘を見て、情けない気持ちになったって」
さすがにまずいことをしたと、心が痛んだのかな、と思いきや。
「せっかく片付けてやったのに、文句を言われるなんて」
結局、自分だけがかわいい、我が子なんかよりも、というのが、そんな風に感じる父にも、父の台詞をそのまま娘に伝えてみせる母にも、当てはまる本音なんだなあ。
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