日々是呼吸


捨て魔の先輩


職場で同じ部署だった男性の先輩は、自他ともに認める「捨て魔」でした。
異動初日、いつ誰が置いたのかも分からない、何かが入っている段ボールやら棚やらにチラリと目をやり、「私、捨てまくりますから」と宣言された通り、彼が配属後、職場の床面積は目に見えて増えました。

彼は本当にいろんなものを捨てました。
「その箱、何?」
あるとき、机の正面の書棚の上にある段ボールを指さし、私にたずねてきました。

「さあ?何が入っているのかは…」
彼はこういったのです。
「頭の上にそんな箱があって、気にならないの?」

言われてみれば、確かにそうなのですが…私が来たときからずっとそこにあったので、意識にも上りませんでした。

彼はさっさと椅子を脚立がわりにして段ボールに手を伸ばし、下ろして中を見ました。
紙屑としか呼べないものしかなかったので、ホコリまみれの箱は即座に処分が決まりました。

自分のうちには何も物がない、と語っていた彼からみると、僅か数分でけりがつく処分作業になぜ取りかからないのか、不思議だったに違いありません。
彼の職場の席も、まるで空席のごとく、物がない空間でした。

見習うことは山のようにありました。
仕事もできる人で、うっかりミスもなくしものもしません。

ただ、彼には残念な傾向がありました。
文句と不平、愚痴とため息が多かったのです。

あれだけ身の回りの空間を整える人だけに、いろんなことが目障りに感じたのでしょう。
彼の整理整頓には誰もが一目を置いていましたが、その許容範囲の狭さに手を焼く人も少なくはありませんでした。

彼が捨て魔だったのと、愚痴っぽいのは、もしかしたら偶然だったのかもしれません。

ただ、あまりにも隙のないインテリアや整理、片付けメソッドを見かけるとつい、仕事仲間はいても友達がいなかった、その捨て魔の先輩を思い出してしまうのです。

あれから月日が流れ、当時と体型も独身生活であることも全く変わらないその先輩。
今も家で職場で、ものを捨てまくっているのでしょうか?
すれ違っても挨拶することもなく、もはや確認のすべはありません。



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by cocue-cocue | 2012-04-04 15:45 | 片付け・整理整頓 | Comments(1)
Commented by マスカット☆ at 2012-04-04 16:06 x
こんにちは♪

ブログにご訪問&コメント頂きましてありがとうございます。

捨て魔の先輩は、他の人が片付けられないことに強くストレスを
感じていたのでしょうね。

愚痴や文句は周囲の人を疲れさせてしまいますから、明るくスッキリと
片付けられる人物だと、もっと皆の尊敬を集めるような存在に
なっていたのでしょうね。

その先輩に、幸せになって欲しいですね♪

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出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
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