二児の母、という単語がわが身にはまだピンとこない、新米の身ではありますが、改めて心がけたいことがあります。
自分の人生の舵取りにあたって、子供のせいにしない、ということです。
二人の子供がいると、仕事や日々の暮らしで、新たな出会いや学びの機会もあれば、さまざまな制約も出るでしょう。
諦めなくてはいけない場面もあるかもしれません。
そのとき、子供がいるからとか、子供のせいで、という言葉は慎みたい、強く思うのです。
私は一人娘ですが、母は流産しています。
「小さかったあなたが風邪を引いて、急な坂道を下ったところにある小児科に連れていかなくてはならず、往復の徒歩が原因で流産した」
子供の頃、そう聞かされました。
小学校時代、日記に取り上げたこともあります。
「私のせいで、弟か妹が死んでしまった。私が殺してしまった」そう書きました。
妊娠前に10年間、専門職のキャリアを積んでいた母のもとに、私が学齢期に達した年、復職の打診があったそうです。
「どうして働かなかったの?」
後日尋ねたら、こんな答えが返ってきました。
「だってあなたが、お母さんが家にいてほしいかどうか聞いたら、いてほしいと言ったからよ」
そして付け加えました。
「あなたは幼稚園でもとにかく頼りなくて、とても鍵っ子なんか無理そうな子供だったのよ」
私は母の仕事の機会も奪ってしまったようです。
でも、本当にそうなのかしら。
確かに私の風邪やら頼りなさは、彼女の流産や復職断念の理由かも知れません。
しかし、身重の身より娘の受診を選んだのも、復職より主婦で居続けると決めたのも、
母自身のはず。
不本意だったかも知れませんが、それをまだ二歳前や六歳の我が子のせいにするのは、大の大人としてどうなんでしょう?
私自身、この二件で思いの外傷付いていると認められたのは、二回目の出産の間際でした。
子供に必要以上の罪悪感を背負わせて、母はどうしたかったのやら。
私は同じ思いを子供たちには決して味わってほしくない、強く願うばかりです。
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