育児休業を終えて、職場に復帰して数ヶ月が経過した。
子どもはますます活発になり、おもちゃやいろんなものをあちらこちらに出して遊ぶようになる。日中は仕事なので家にいる時間は激減、帰宅時には体力を使い果たしており、家事の自転車操業に陥っていた。
家中に散らかるものを拾い集めて、ようやく元の位置に戻してみても、そもそも収納家具からはみ出してあふれかえっており、片付いた印象とはほ程遠い。作業の成果も得られず、無力感とイライラが募るばかりだった。
今の住まいに引っ越してきたのは妊婦時代。実家の母と連日、夜なべで荷造り作業を続け、何とか自分の荷物を詰め込み、前の部屋から搬出できたことが奇跡、そんな状態だった。
産前休暇に入り、ようやく落ち着いて荷解きをしようかと積み上がった段ボールを取ろうとしたら落下、荷物で肩を強打して以来、家で一人きりの時に作業するのは断念した。
産後は乳飲み子の世話に追われ、日々の家事もままならない毎日。実母と義母の助けを得て産後の1ヵ月半を乗り切った後は、いつ泣いて目を覚ますか分からない赤ちゃんの動静に振り回されて、荷解きなどにかまけていられなかった。
裸で生まれた赤子にいろいろ買い与えるうちに、子どもの衣類やおもちゃ、絵本と荷物はどんどん増えていく。小幅なレイアウト変更も追いつかず、根雪の上に降り積もる雪・・という風情になっていた。
そうして我が家は、赤ちゃんのいる納戸と化したのだった。