キッチンに桐の食品ストッカーを買ったのは、1年半ほど前だった。
何となく散らばった缶詰が無造作に積み上がり、在庫が把握できないばかりか、時折雪崩を起こして危険極まりない。
一か所にまとめて、引き出しに入れたら、出し入れするのも容易になりそうだ。
設置すると、期待以上に見た目、使い勝手も良かった。
が…梅雨の湿気のせいか、はたまた中身の詰め過ぎが、真ん中の引き出しが出てこなくなった。
最上段を引き抜いて、中身を改めるしかなくなったのだ。
使いづらくなり、しばらく遠のいていた。
週末に買い物しないで、家にある食材で済ませようと、在庫を確認した。
引き出しを一つずつ開けると〜ガリガリ、バリバリ。何かがひっかかる。
袋を取り出すと〜乾燥ワカメが、一つ、また一つ…合計3袋。
さらに麩が、丸い物、小さい花形、粒など…4袋出てきた。
最後に使ったのはいつの日か。
私はお味噌汁を作らないので、ワカメを使うなら鍋か酢の物、麩はすき焼きくらいか。
使わないのに持っているわけは、実家の母が次々運び込むからだ。
私が買わないから、家にないのを気にして、くれるのだろうが…
この山、どうしたものか。