日々是呼吸


ここが私の居場所

 阪神大震災から22年。
 時の流れに思いを馳せます。

 震災後わずか2ヶ月あまりで故郷を離れた私。もとから決まっていたとはいえ、いつでも会いに来れるはずの街が姿を変えてしまうなんて…喪失という言葉しか見付かりませんでした。

 ずっと今の場所は仮住まいだと思っていました。いつまでいるか解らないって。

 もうそろそろ、現実を見た方がよいかも。
 私は故郷を離れてもう22年も経つんだという事実を。
 ここで結婚して子供も生まれて、仕事をしている姿を。

 愛着があるのか、私にはよくわからないけれど。今ここにたどり着いている。

 行きたい場所はある。なぜか私ではなく、そばにいる人が行ってしまうのだけど…
 行くべき場所に行けると信じて。

 2017年冬。
 震災の頃には描いてもいなかった未来を、私は生きています。
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# by cocue-cocue | 2017-01-23 02:11


老いと女らしさ

 滅多に乗らない路線の地下鉄で、マジックペンで書いたような、大振りのバラが一面に広がるタイツを履いた女性を見かけた。

 傍らには竹の杖。年の頃は70+かと。

 何十年後かにあの装いを、私はできるだろうか。もとい、目指すのか。

 可愛いおばあちゃんになりたいなんてきれいごとは言わない。
 いつまで、どこまで女であろうとするのか。

 覚悟を突きつけられた、初冬を思わせる秋の午後。
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# by cocue-cocue | 2016-10-13 14:41


良質って、こういうこと

 ずいぶん前に母と出かけた香港で買った、シルクのキャミソール。素敵だけど手持ちの服に合わせづらくて、タンスの肥やしとなっていました。

 蒸し暑い今年の晩夏。帰宅後部屋着に着替えようと引き出しを開けて、ふと目に留まったキャミソールに手がのびました。

 着てみて、涼しくて楽なことに驚き。何でこれまで着ようとしなかったのか、不思議なくらいに快適なのです。
 南の島に出掛けるときにも、持っていこう。そう決めました。


 ジャケットやワンピース、スーツを買うお店に並ぶTシャツやキャミソール。妙にいいお値段で、なかなか手に取ることはありませんでした。
 シンプルでプレーンなデザインであればあるほど、UNIQLOや無印など普通のお店でも手に入るのに。そう思っていたのです。

 ところがランニングっぽい形の白のインナーを手に入れて、目から鱗が落ちました。へたらないし、しっかりしているし、何より布地の肌触りが抜群なのです。
 前述の量販店で買うのと比べゼロがひとつ増えるくらいの価格ですが(そのため手に取る機会が少なかったのです)、お値段なりのことはあるのだと痛感。良さが伝わってきました。

 まだまだ知らない、良質な世界がありそう。楽しみです。
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# by cocue-cocue | 2016-09-08 21:52


旅立ったメダカの置き土産

 2ヶ月ほど前に我が家にやって来たメダカの卵。全て孵化したのに、やがて少しずつ稚魚が沈んでいってしまい、最後に残ったのは一匹となりました。

 なかなか体は大きくならなかったけれど、餌を入れると熱心につついて、元気に泳ぎ回っていました。

 旅行で家を空けるとき、帰ったら無事かどうか自信はなかったものの、蒸し暑い室内で泳ぐ姿を見て、旅の疲れも吹き飛びました。

 最近少し、動きがゆっくりだとは、気になりつつ。水を変えたり、餌も与えていました。
 そんな昨夜。子どもが泣きながら走ってきました。

 「メダちゃんが頭を下にして、沈んでいった」

 急いで駆けつけると、確かに頭を下に、逆立ち状態になっています。
 虫メガネで見ると、胸ヒレはパタパタ動かしているのが見えました。まだ死んでないよ、あきらめちゃだめ。

 子供を落ち着かせて、水面のほこりを取り除きました。くみ置きの水を加えたり、しばらく観察しました。

 時おり普通に泳ぎ回り、また頭を下にしてて浮かんでしまいます。
 下がっていったり、上ってきたり。
 調べると、浮き袋に異状をきたしているようです。

 とにかく祈り、泳げば励まし、でも休ませてあげたい、そんな思いで夜中まで見守りました。

 子どもが近寄ってくると、いつもの泳ぎ方に戻ってしばらくスイスイ移動します。
 どうにか回復してほしい…


 そんな願いは、翌朝ベッドに潜り込んできた子供が泣き始めたとき、叶わなかったと知りました。

 底に沈んで横倒しになっている、色も白くなってしまった…

 泣きました。私も、泣きました。たった一匹になっても、なかなか大きく育たなくても、元気に泳いでくれるメダちゃんがいなくなって、本当に寂しくて。


 気を取り直して、朝食をとり、子供の勉強をみることにしました。
 久々に手にした問題集を開き、子どもが解き始めたとき。
 「メダカが!」
 そこには、メダカの卵を計算する問題があり、水草とメダカのイラストが載っていたのです。

 これはメダちゃんだよ。
 私は子どもに言いました。

 メダちゃんが、あいさつに来てくれたんだよ。
 これまでお世話してくれて、ありがとう。
 これからお友だちのところに旅立つね。
 可愛がってくれて、うれしかったよ。

 昨夜急に泳ぎを再開したのも、子供たちに最後に元気な姿を見せたかったからかも知れません。

 慣れてきた頃には、食べ残した餌を取り除こうとすると、怖がらずにスプーンに近寄ってきたくらいに、気を許してくれていたメダちゃん。

 以前、金魚を長く飼っていた私は、魚と心が通う経験を持っています。

 見えない力を使って、子どもと私にもう一度会いに来てくれたメダちゃん。

 夜、庭にお墓を作って埋めました。先に旅立ったお友だちの近くです。

 ありがとう。卵だったころから2ヶ月と少し、一緒に過ごせて楽しかった。
 寂しくなるけれど、本当にありがとう。
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# by cocue-cocue | 2016-09-04 23:16


可愛がられなかった娘

子育てをしていて、なにか欠落した自分を思い知らされる機会は少なくありません。

今となって分かるのは、私は育てられただけで、決して可愛がられなかったから、という事実です。

怪我をしても「自分でしょ?」と不注意を責められる。

外食してもジュースやデザートはご法度。「デザートを食べられると思ったら、食事をあまり食べず残そうとするから」というのが、食が細かった私にデブ親父が毎度主張した言い分でした。

親たちの言い分は「子どもにいい思いをさせてたまるか」「子どもの望みを叶えて、ろくなことにはならない」といったあたりでしょうか。

子供を喜ばせたいとか、楽しませよう、そんな発想は彼らにはありませんでした。

物心ついた頃から「本当のお父さんとお母さんはどこにいるのかな?」と思っていました。

「一人目は失敗作。もう一人生まれていたら、ちゃんとうまく育てられたのに」と一人娘に繰り返し投げ掛けた母。

呪詛とか怨嗟とか、もはやそういう世界でした。

私が彼らの子供だったのかどうか、わかりません。

幼い女の子をつかまえて、あのような言葉を浴びせかけることで、彼らは何がしたかったのでしょうか。

教育?しつけ?
憂さ晴らし?

大人になり人の親となった今、大人として見た親たちの異様さを思い知り、同時に可愛がられなかった幼い頃の自分が不憫でなりません。


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# by cocue-cocue | 2016-02-21 05:49 | 親への違和感

    

出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
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