日々是呼吸


カテゴリ:見習いたい人( 5 )



「お母さんはもう、いないと思ってる」友人から学んだものの見方

社会人になって始めた習い事で出会った友人がいます。
彼女がある日、こんなことを言いました。
「私ね、お母さんはもう、いないと思ってる」

知り合ってしばらくしたころ、お父様が余命僅かと告知され、仕事を辞めて郷里に帰った彼女。
所帯持ちの姉妹が地元に居たものの、「父の看病ができるのは、独身の私だ」と決断したのでした。

お父様の体調が悪化し始めていたころ、お母様の様子がおかしくなり、まともな会話が成立しなくなったと言います。

告知された余命とほぼ一致した期間のあと、お父様は他界され、お母様は施設に入られたとのこと。

専門職についている彼女は再び、仕事を続けています。

****

第2子の産前、母と争いがあり、一切の手助けなしで出産に臨んだ私を、彼女は入院先まで見舞いに来てくれました。

談話コーナーで、たくさん、おしゃべりをしました。

そのときの彼女の台詞が、冒頭の引用です。

****

お父様が重病、そんな状況下のお母様の様子だけが要因なのか、私には分かりません。

三人姉妹で彼女だけが、学校を出たあと郷里を離れたことも関係しているのでしょうか。

事情はさておき、私にとって、存命であろうと肉親を「いないと思う」ことはアリなんだ、と教えてくれたのは、彼女でした。

****

どんなにひどい人であっても、他界していれば、これ以上ひどい目に遭わせることはないでしょう。
しかし存命中だと、話は違ってきます。
相手が刃であれば、被害は増えこそすれ、減ることは望めません。
その場合はもう、関係を断ち切るしか、選択肢はないのです。

これ以上、傷を負いたくない。
そんな私にとって、彼女の台詞は大きな気付きをもたらしてくれたのです。

人生のいろんな局面で励ましてくれる彼女。
この一言だけでも、壮大な贈り物です。ありがたいことです。


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by cocue-cocue | 2013-09-29 01:10 | 見習いたい人 | Comments(0)


続・仕事の師匠からの学び

職業上の師匠である、Tさんについて、前回ご紹介しました。

温厚で敵を作らない、それだけでは、Tさんの言動も成果も説明できません。

Tさんは確かに闘うのです。でも、結果的に犠牲者もいなければ、流れ弾に当たる人もいません。

ずる賢さを真っ向から否定します。

穏やかなのに、自分の主張はしっかり通して、入手困難であっても欲しいもののきっちり得て、決して引き下がらないんです。

どこに秘密があるのでしょう。

今なら分かります。

Tさんは、攻撃性を持ち合わせていなかったのです。

*****

弱い犬ほど吠える、と言います。

Tさんは、当たりがソフトなだけで、決して弱くなんかない。
本当に強い方なんだとは、当時からわかっていました。

しかし、どうすれば摩擦も起こさず、はたまた存在をかき消されず、道を切り開いていけるものなのか、私には見えていませんでした。

*****

攻めの姿勢に転じることは、肯定的にとらえられます。
前向きに、積極的に。
素晴らしいです。

だけど、攻めの姿勢に、攻撃性は要らないんだ。
なぜなら、すべては戦いじゃないから。

*****

Tさん直伝のいろんなことを、今の私は残念ながら、直接フルに活かす立場にはありません。
最後の弟子にして、もっとも実り少ない、残念な弟子と分かっているだけに、Tさんを師匠と呼ぶのはおこがましく感じていました。

Tさんについて新たな発見を得た今、やはり、私の師匠なんだと、確信を深めています。

なぜなら、仕事を離れても今なお、こんな大切な学びを与えて下さっているのですから。



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by cocue-cocue | 2013-04-25 14:00 | 見習いたい人 | Comments(2)


仕事の師匠からの学び~見習いたい人

職業人としての自分を形作っていくにあたり、数多くの方々から学ぶ機会がありました。

当時気付かなかったかもしれない、その恵みを振り返ってみようと思います。

まずは、温厚控えめな闘士で、かつて私の師匠だったTさんについて。

*****

師匠と弟子、そんな単語が私の働く場所でふさわしいか分かりませんが、職業上のスキルをみっちり指導して下さった先輩を師と仰ぐなら、私はTさんの最後の弟子でした。

Tさんは人を掻き分けることもなければ、弁が立つわけでも、駆け引きに長けているわけでもありません。

根本的に穏やかな方で、人格者と呼ばれることもあります。
決して外向的でもなく、体調がすぐれないときは不機嫌になる、普通の?一面もお持ちでした。

何よりも印象に残ったのは、直球で相手に向かい合うことを後輩らに繰り返し説いておられたのと、後輩のために上司と闘う姿勢でした。

闘うという言葉は、本当はTさんにはしっくりこないものです。
しかし当時、確かにTさんは、私のため~厳密には私のアウトプットのため、上司らと闘って下さった。
私は目の当たりにしました。

別の困り事が起きたときも、そんなことが可能だったのか!!としか思えない、難易度の高い譲歩と対策を見事に引き出して、問題を解決に導きました。

*****
私と同じく、Tさんのもとにいた一年上の先輩が、ある手柄をあげました。
しかしTさんは、その先輩を叱ったと言います。

なぜ?

手柄のために、姑息な手段を使ったことを見抜いたのです。

結果オーライと思って、事実を認めたその先輩は、Tさんに言われたそうです。

「二度と同じやり方をしてはならない」「こんな手柄なら、要らない」と。

私も記憶があります。
あるとき、Tさんに言われました。

「手に入れたいなら、下さいと言えばよい。そうしたら、手に入るものです」

*****

当時の職場で優秀と目される人々の間に、口八丁手八丁な人は少なくありませんでした。
恫喝まがいの姿勢で臨むこわもてのヒトもいました。

Tさんはあきらかに地味な気質ではありながら、間違いなく有能だと認められていました。

言うべきは言う、遠慮はしない、でもTさんの言動で嫌な気分になったり、傷付けられり、腹を立てたりした人はいないと、私は断言できます。

*****

Tさんはなぜ、周りの激しい性格の人々のなかで、決して染まることなく、そのままで生き延びておられたのか。

温厚な性格だけなら、「いい人」に過ぎなかったでしょう。

Tさんは決して、我慢したり妥協したり、譲ったりはされませんでした。しっかり意志を通しておられたのです。

なぜそんなことが、どちらかといえば淡々と語る、口数の少ないTさんに可能だったのか。

今日突然、その謎が解けたのです。

Tさんには、あるものがなかったのです。

そうだ、それは、不要なんだ。

急にストンと、分かったのです。

長くなりました。続きは次回に。

あるものとは、何でしょう?




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by cocue-cocue | 2013-04-23 23:10 | 見習いたい人 | Comments(0)


我が町の「佐川男子」

書籍の広告や新聞記事で見かけて知ったのですが「佐川男子」が静かな人気を集めているそうですね。

佐川男子とは、佐川急便のドライバーさんたちへの愛称で、青の縞模様のシャツで道を駆け抜けるさまが人気なんだそうです。

宅配各社は細かく地域別に配送センターを置いて、担当者を固定しているので、自宅に届けてくれるドライバーさんしかお会いしないのですが、我が家、もとい我が町の佐川の担当者の方には確かに好感を持てます。

こちらから再配達の依頼を失念していても「ちょうど近くまで来たので、念のために呼び鈴ならしてみました」と届けてくださったり。
道端でお見かけしても、さわやかに挨拶してくれます。

同業他社のドライバーさん(複数おられます)が、愛想がないからか、いつもめんどくさそうに荷物を運んでくるのとは大違いで、たまたま我が町の場合は佐川急便の担当者が「あたり」なのかな、と思っていたのです。

どうやらその背景には、会社をあげての教育があるように、記事から読み取れました。
シャツをこまめに着替えるとか、地道な取り組みの積み重ねが、私の暮らす街のドライバーさんにも浸透していた、ということのようです。

私自身、ネット通販などで配送会社を選べるときは、佐川を指定しているのも事実です。
かつて某社とあまりにもトラブルが重なったから、というきっかけでしたが、今は「佐川さんに頼もう」という具合になっています。

サービス業はつまるところ、人とひとの関わりが最重要だといえます。
本部がいくら立派な指導をしていても、現場に届かなければ意味はないでしょう。
個人の資質や能力があってこそ、生きてくるものとはいえますが、ハードで見事な運用がなされているだけではダメなんだな、と改めて思いしらされる機会になりました。




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by cocue-cocue | 2012-09-23 15:05 | 見習いたい人 | Comments(0)


荷物の少ない彼女

同じ家に3年以上暮らしたことがない、という女性が職場の先輩にいました。

デスク上はいつもすっきり。
だからといって素っ気無いわけでは決してなく、話題豊富で、ちょっと面白い雑誌の切り抜きやら、読み応えのある本など、数多くお持ちの方でした。
ご自身で選んだと思わしき、白熱電球のデスクライトがまばゆく、印象的でした。

働き始めたばかりの私は、そんな彼女を参考に、あれこれといろんな情報を集めて保管していたものでした。

でも、いざというときに見つからなかったり、トピックもバラバラで、整理整頓が難しかったり。私にはマメさが足りないのだと自分を責めたりしました。

それにしても、彼女はどうして、持ち物が少ないのに、あんなにいろんな情報を保存し、活用できていたのでしょう?
当時の私には、なかなか分かりませんでした。

今なら分かります。
彼女はキャパシティーに見合った、適量の範囲内で持ち物をコントロールしていたのです。

いえ、持ち物だけではありませんでした。
仕事の進め方も、人生も。

夜型の職場にもかかわらず、夕方にはさっと引き上げる。
仕事が終わらないときは、朝早くに出社して一人で取り組む。
なんとなくだらだらしている人の多い時間帯に、ガシガシ働く。
約束したとき以外の昼食は、買ってきたお弁当を自席で。

もともと堪能だった英語に加えて、中国語も学習、大学院にも進学されました。

彼女が結婚したのは、一回り以上年上の、バツイチですがエリート男性。肩書きを出すことはできませんが、文字通り国際的に活躍する方です。

ご自身のキャリアは、ずいぶんペースダウンされていますが、多くの人がうらやむものを手に入れたことは確かです。

幼い頃からの海外を含めた度重なる転居で鍛えられたのでしょうか。自らの容量を把握すること、要不要を的確に判断できること。
出会った頃の彼女はまだ20代でした。若くして身につけたスキルが、他の人と一線を画した大きな要因になったのは間違いないでしょう。

あれから10数年。遅ればせながら気づいた大切なこと。

「海外の友人を訪ねたとき、トランクから手土産の包みを出したら『どこにそんな大きいものが入れられたの?』と驚かれたの」と笑顔で話していた彼女を思い出すたび、わが身にも問いかけたいです。

手荷物多すぎませんか?

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by cocue-cocue | 2011-09-03 08:30 | 見習いたい人 | Comments(1)

    

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