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日々是呼吸


母の日の思い出

何年か前までは、母の日に鉢植えを贈ったりしていました。
私も、当たり前の親子関係に憧れていたのです。

父とは仲の良かった瞬間すらなく、生理的に受け付けないため、父の日に何かしたことなんて一度たりともありません。

せめて母の日くらい、何かしても、という思い込みを捨てて以来、私にとってこの日は、子供たちのかわいい作品を見るときになりました。

*****

それはバレエのレッスンの帰り道でした。
外に出掛けていて、母の日の贈り物を選べる、唯一のタイミングでした。

運よく私一人で買い物できる瞬間が、母の日の前日夕方に見つかり、目星をつけていた園芸店で、小さなマーガレットの苗を手に入れました。

母の日に渡して、母親に言われたこと。

「しょうもない、鉢植えなんか買って。」

その後、どんなやり取りをしたのか、私の記憶からはすっかり抜け落ちています。

そのマーガレットが、どうなったのかも。

*****

自分が子供たちから、工作やら折り紙をもらうようになり、どうしても母親に言われたことが解せないのです。
どういう意図で、娘の心を踏みにじるのか。
何をすれば私は母親に喜んでもらえたのか。
今もって、見当もつかないのです。

*****

もはや思い出すこともできない、当時の自分の心。
今はすっかり、街並みが変わってしまった、あの踏み切りの横の店先だけが、今もまぶたの裏に浮かびます。

その年の母の日の思い出が鮮明な限り、私は母親に感謝の言葉は出せないで生きるでしょう。
by cocue-cocue | 2014-06-09 00:00 | 親への違和感 | Comments(2)
Commented by ゆう at 2014-06-12 02:09 x
はじめまして、いつも読ませていただいてます。
私の親もいつまでも平気で傷つけます。
小学生の時、妹とお小遣いで小さな花束を買ってプレゼントしました。でも、「なに?それって、あげたお小遣いで買ったんでしょ?(親の金で無駄なもの)忙しいのよ。」で終わりました。
そこで大人になって、自分の給料でならと、クリスマスには毎年家族へプレゼントしていました。「あー、うん」で、終わります。
期待しているわけでもないのですけど、私に対するプレゼントやお返しや交換などもちろんありません。
もう、やめました。
Commented by cocue-cocue at 2014-06-15 17:47
ゆう様、はじめまして。
コメントありがとうございました。

昔の人は一般的に、身内を誉めないとか、家族に謝意を示さないといった日本的な悪癖を持っていますよね。
私の両親は、それだけでは説明しきれない、底意地の悪さがありました。

モノをもらったらありがとうという、とか、人間の基本的なマナーを、我が子にたいして実践しようとしないのは、私には理解できませんし、人間として良識を疑います。
私の親なら「いちいち言わないと分からないのか、感謝してるに決まっている」とでもいうのでしょうが、あなたと私は別の人、頭のなかや心まで見透すわけにはいかないんだ、ということがどうしても伝わりません。
ゆうさんも、切なかったことでしょうね。
もうこれからは、自分のために、楽しいプレゼントを選んで、買いましょうね♪

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出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
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