日々是呼吸


自他の区別

幼稚園時代、カトリックの教えに従って(真に受けて)「まずは人のことを。自分のことは後回し」になっていたらしい私のことを、母はよくなじっていました。

「自分のことを放っておいてまで、他の人のことをして!」

そっくりそのまま、あなたにお返しします。今なら母に、きっぱり言い渡します。

*****

子どもの頃。母からなにかと後回しにされました。
ある方からの指摘で、母は娘である私との自他の区別がついておらず、我が身を後回しにするかのごとく、無意識のうちに他のお子さんを優先したり構ったりして、我が子を後回しにしていたのだろうと思い至りました。

自他の区別。父も母も、全くつけられない人々でした。

自分の弟(私の叔父)の新居購入時、ここがよいからと物件を強引に決めてしまった父。本当はその町に住みたくなかった、とは、叔母から聞かされました。年長者の意見に従わなくてはいけないと思ったのと、あとは、逆らったときが怖かったから渋々、選んだようです。

自分がよいと思ったものは、他人もそう思うのが当然。それは父親も母もでした。

そして両親の教えは、これでした。
「自分がされて嫌なことは、他人にしてはいけない」

一見正しいようですが、実は誤りです。
「相手が嫌がることをしてはいけない」ですよね。

*****

母にされて嫌だった出来事がありました。

私は仕返しをしました。

「同じことをされたら、どう思うのか、身をもって感じなさいよ」と。

母は、反論しました。
「お母さんは、自分がされて嫌なことは、人にはしません!」

私の反応です。
「ふうん。そうなんだ。じゃあ私にしたということは、お母さんは自分がされて平気だと思ったから、ということね。だったら、私はお母さんにするわよ。平気なんでしょ?」

母は、全く納得していませんでした。

*****

自分の両親は自閉圏だな。と思うのは、こんなときです。

「世の中にはあなたが美味しいと思う食べ物を、美味しくないと思う人もいる。だから、自分が美味しいと思うものを強引に勧めるのはよくないし、美味しくなかったと言われて怒ったり、相手を間違っていると批判するのはお門違いです」

私のこのコメントを、父も母も、聞き入れることはありません。

「こんなに美味しいものをまずいというヤツの気が知れない」
「人がせっかく贈ってやったのに、感謝の心が足りない」
「こちらの気遣いを踏みにじって、失礼だ」

と、そんな風に返してきます。

もしくは、人様から頂いた贈り物に難癖をつけて「こんなつまらないものを選ぶ神経が理解できない」などなど。

どうして我が親がこんなに常識知らずで人をけなすのか。恥ずかしくて情けなくてたまりません。

その原因が、自分と他人の線引きが出来ていないからだ、と痛感するようになりました。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな考え方や価値観を持つ。それが分からない。
母は、父親のことを「信念がある」と評していましたが、私が見れば、単に自説に固執している排他的な、狭量な人物に過ぎません。

若い頃の私は、土足でズカズカ踏み込むと言われたこともありました。
何をもってそう言われたのか、当時は理解していなかったと思います。
私が今、親たちに感じるような言動を、なんの疑問もなくとっていたのが、直前まで親元にいた私のかつての姿だったのでしょう。
[PR]
by cocue-cocue | 2014-04-17 12:50 | 親への違和感 | Comments(0)

<< 過剰学習      ゆとりと愛情~親がもっていたも... >>

出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
by cocue-cocue
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
外部リンク
検索
タグ
最新の記事
帽子を忘れて炎天下
at 2017-06-25 01:54
ピンクの夕焼け空
at 2017-06-22 23:06
好みのお酒
at 2017-06-21 22:58
ストレス解消買い
at 2017-06-14 23:17
生きる力。
at 2017-06-11 01:31
最新のトラックバック
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧