日々是呼吸


あの頃、私が眺めていたものと、いまの暮らし

私は関西の住宅街で育ちました。
両親の地元は隣の市内、両家の親戚のほとんどが同じ市で暮らし、一部が隣の県にいる、そんな環境でした。

親からは進学先を指定されていたこともあり、親元を離れるなどあり得ず、下宿生活は夢のまた夢、でした。

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十代の頃、何とはなしにお小遣いで買って、集めていたものが二つあります。

雑誌の一人暮らし特集号と、摩天楼の夜景のポストカードでした。

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実家は山の麓にあり、近くの公園に時おりイノシシが現れました。
光輝く高層ビルなんて、大阪や神戸の市街地ならまだしも、隣近所にはありません。

なぜ摩天楼の夜景に心引かれたのか、自分でもよく分かりません。
物珍しく感じたのでしょうか。
日本がまだバブル景気に浮かれていたので、時代の気分だったのでしようか。

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一人暮らしの特集は、自分の人生に関係はない、疑う余地もありませんでした。
役に立つはずなどないのに、見付けては買って、読み込んでいました。

親の価値観なのか地域性なのか、はたまた時代背景か分かりませんが、嫁入り前の娘が一人暮らしなんて許さない、そんな親の意向を先取りしていました。

氷河期と言われる頃に就職活動を迎えたときも、自宅、つまり親元から通える職場で働くものだと思い込んでいました。

ひょんなきっかけから採用試験を受けた先から内定が出て、まさかの東京ひとり暮らしを始めることになるとは。

気が付いたら、摩天楼は大袈裟ですが、高層ビルの夜景が見えるところで暮らしていました。

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幼かった私が、吸い寄せられるように集めていた雑誌と写真絵はがき。

じっと眺めるだけだったのに、気が付いたら、どちらも私の人生で現実となりました。

家から出たいと強く願った記憶はありません。
どうせ無理だと、端から選択肢に入っていなかったのです。

ところが、まさかのタイミングで、実現したのです。

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就職を機に実家を出ることに、両親は意外にも抵抗しませんでした。
(母は「3年だけよ」と言いましたが、従いませんでした)

当時はあまりにも就職活動が厳しかったことから、親の縁故で就職したり、大学院進学や留学に転じる例が周囲には非常に多かったのです。

一般公募で採用内定を得た娘に対し、就職先を反対したとしても、代わりの進路を用意できないことを両親は自覚していたのでしょう。

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10代だった私が眺めていたもの。
いつの間にか、画像を、心に焼き付けていたのかもしれません。

採用試験を受けたとき、内定する確信もなければ、摩天楼や一人暮らしへの切符になるとも予想していませんでした。

もがくことも、あがくこともなく、今ここにたどり着いている。
そんな姿を自分で振り返り、繰り返し目にしたものの影響を強く感じています。



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by cocue-cocue | 2013-10-06 01:30 | こころと思い | Comments(0)

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