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日々是呼吸


3話完結)母の着物、と母、の思い出

母はお茶やお花を習っていたこともあり、着物をたくさん持っていました。

お嫁入りのときは、桐だんす一杯に詰め込んで。
そんな母の和装を見たのは、冠婚葬祭、私の入学式以外、記憶にはありません。

*****

「お母さんの着物、全部タンスごとあげるからね


母はよく、口にしたものでした。
それで私は、いつか着物が必要なら、母のを借りれば良い、そう思っていました。

*****

いつからでしょう。
母がいい始めたのは。

「お母さんの着物、時代も違うし、あなたとは体型も違うから、もう着ることないでしょ」

私は実際に、母の着物を見たわけではありませんから、なんとも言えません。

でも、あれだけ譲るって言っていたのに、それを拒み出したのはなぜ?
疑問は残ります。

****

現実問題として、着物を譲られても、手入れが行き届く自信はありません。
結果的に、それは悪くない成り行きではあります。

しかしながら、いざ娘に譲るというときに、それをしないということは、母はどんなことばを重ねようと、私に譲りたくはないんだ、と思うのです。

****

着物だけでは、ありませんでした。

ダイヤモンドも、パールも、エメラルドも。

「全部、あなたのものよ」と、確かに何度も聞かされました。

何一つ、私の手元には来ていません。

きっと、生前には来ないでしょう。

****

他のお母様は、わかりません。
私の母の娘への本音、それは、絶対に譲るもんか!!なんでしょうね。

第二話へ続く


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by cocue-cocue | 2013-07-10 01:00 | 親への違和感 | Comments(4)
Commented by 葉桜 at 2013-07-10 13:53 x
うちの実母の場合、ですが.....
義母が他界した時、小姑から、形見分けと称して、宝石類を一部譲り受けたんです。
私自身が宝石に興味がなかったことと、義母他界時、まだ婚約もしてなかったので、一度は遠慮したんですが、いただくことに.....
時期を見て、小姑の子供たちに、今風のデザインにしたうえで譲るつもりでいるのですが、そのことを母に告げると、「自分のもの」でもないのに文句を言う。
「自分のもの」ではないでしょう、って突っ込みたくなりました。
Commented by 那波 at 2013-07-10 17:53 x
当てにしなければ良いんですよ。変にこだわるから腹も立つ。執着心は最後の最後まであるようですよ、人間そんなもん。
Commented by cocue-cocue at 2013-07-18 23:00
葉桜さま、

返事が遅くなり、すみません。
高齢女性ならではの、金目のもの?への執着が有るのかもしれませんね。
私の母の場合、続編にも書きましたが、執着が変なかたちで表面化しているようにも感じますが…
我々の理解の及ばない分野ですね。しみじみ
Commented by cocue-cocue at 2013-07-18 23:03
那波さま、

はじめまして。コメントありがとうございました♪

そうですよね、当てにしてはいけないんだと思います。
続編にも綴りましたが、私の母の場合は、用意してあげるから!!といってこちらを油断させて、平気で傷物やよごれ物を差し出してドヤ顔?だったりするんですよね。
もはや、一般的な執着を超越した世界にいるのかもしれません…

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出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
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