岩村暢子さんの家族や食卓の変遷をテーマにした書籍で、何となく心に引っ掛かっていたフレーズがあります。
「食事の時間は楽しく過ごしたいので」
親しい友人や家族とのお食事、という文脈で使われるわけではありません。
「子どもには、席に座りなさいとか、おとなしくしていなさいとか、口うるさく言いたくないんです」
さきほどのフレーズは、こんな風に続くのです。
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子育て支援の講座で、参加者の一人からこのせりふを聞いたとき、「ああ、ここにもいたのか」と感じました。
乳児の母親たちは、離乳食を始めたあたりから、子どもの食が細いとか、好き嫌い、遊び食べといった、食にまつわる悩みが目につくようになります。
毎日のことだけに、食卓を預かる母親(とあえて書きたい)は頭を痛めます。
(この時期を過ぎると、何かが吹っ切れたかのように、逆方向に針を振り切るお母さんが多いのも、不思議です。機会を改めて、アップします)
思い詰めた表情でスプーンを握りしめ、躍起になって乳児に何かを食べさせようとする~
少し離れてみると、滑稽ではあるのですが、渦中のヒトにとっては必死です。
そのこわい食卓の光景、大人ですら、食べるものも食べる気失せるよ、ましてや生まれてはじめて目にするものなら。
率直に感じます。
が、食事はそこまで、楽しいものでなくてはならないのでしょうか?
続く~
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