昨日、冷蔵庫から発掘した数々の
化石、いや食料・調味料について書きましたが、今日はその追加です。
70歳代老夫婦、二人暮らし(一人は病人)をしている実家の母が、疎遠になる前にこんなことを言っていました。
「最近はいろんな調味料が出ていて、しかも冷蔵で保存しなくてはいけなくなっているから、調味料専用に冷蔵庫が必要ね」
え?あの巨大冷蔵庫に加えて、まだ別の冷蔵庫を買うつもり?
言い分には一定の理解はできます。
老夫婦二人暮らしだと、食材の消費スピードが遅いので、買ってきたものをすぐに使い切ることがないため、冷蔵庫で保存する必要があり、そのために大容量のものが必要である、といいたいのです。
また、年とともに自分で調理・調味するのがだんだん億劫になるので、レトルトやら○○のたれといったものを多く買うようになり、しかし老人二人では消費スピードが…(以下、前の段落の繰り返し)
私の家に母がまだ来ていたころ「便利だから」と、お酢だけでも「千枚漬け用」「マリネ専用」「調味酢」「やさしい酢」などと、複数のボトルを持ってきては我が家の冷蔵庫のドアポケットを占領していたのです。
物の管理をシンプルにしたいだけでなく、我が家のように少人数かつ自宅で食事する回数が極めて低い場合は、ドレッシングやたれを買っても使い切るのに時間がかかるので、なるべく基本の調味料を使って、そのときに必要な分だけを用意して、食べきりたいのです。
働き盛りの私たちの世代には、高齢者の気持ちや実感を十分には理解できないのかもしれません。シニアには、いちいち中華味やらマリネ液やらを用意するのは億劫なのかもしれませんが、食べ盛りの子どもたちがいるわけでもない今の状態では、○○のたれは正直なところ、場所ふさぎでしかありません。そうでなければ、ほとんどごみにする羽目になります。
しかし、親の世代は(私の母だけ?)調味料は未来永劫使えるものだと思っているので、期限などものともせず、ずっと取っておくものなんですね。
この認識のギャップは非常に大きく…缶詰ならまだしも、調味料やら「保存食」と名の付く佃煮やら酢漬けのものは、全部永久保存可能だと信じているのが厄介です。
幸いにして、今は母にばれることもないので、こっそり捨てていますが…炊飯器の釜に付いたわずかな米粒でもつまんで食べる母が見たら、きっと卒倒するのは間違いありません。
父が病気になった遠因の一つとして、期限切れの食材を常食していたことは間違いなく挙げられると思います。
授乳中でもある私は、そんな親を反面教師に、新鮮なものを口にするように心がけています。
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