元来低血圧の私は、朝が苦手です。寝起きがとにかく悪くて、目覚めは常に不機嫌でした。
若いころの私は「朝5時に起きるくらいなら、5時まで起きているほうが楽」でしたし、土日も延々眠っていてばかりで、電話を掛けてきた友人が呆れるどころか「起こしましょうか?」と答えた母に対し「期限が悪いだろうから、止めておいてください」と答えた、という逸話まで残しています。(携帯がなかった時代ですね)
ちなみにこの寝起きの悪さは母譲り。欠点しかない父ですが、朝だけは嘘のようにパチッと目覚めるのでした(最も、20時か21時に寝てしまいますから、早く目覚めて当然ですか)
あるとき。
どこで何を見かけて試したのか忘れましたが、「朝目覚めたら楽しい」と念じてから眠る、ということをやってみたのです。
翌朝目が覚めると。
ぱちっ!
あれ、ぜんぜんつらくない!
これまでは、地獄の底に引きずり落とされるかのごとく、目を覚ましていました。
体は思いし、気分は最悪。何で起きなくてはいけないんだ、と思っていました。
日常生活にストレスがあって、どことなく毎日嫌だなあと感じているから?
もしくは。
ここまで寝起きが悪いのは、体が悪いんじゃないか。
一般の人も、こんなにつらい思いをして、毎朝起きているのかしら?
そこまで感じていたくらいだったのに。
そのときは全くぴんと来なかったのですが、最近になって分かったことがあります。
健康状況云々や睡眠不足、ということを除くとして、私は
「朝の目覚め」を不快感に結び付けていたのだ、ということです。
低血圧と寒がりが原因かもしれませんが、朝のさわやかな空気を快適とは思えず、むしろ寒くて体が冷えてしまう、温かい毛布に包まっていたい、そう感じるタイプでした。
4時おき、5時おきで、というライフスタイルを提言する方々が、全く理解できませんでした。
それは、私が、朝の起床に伴ういろんなことを、ただただ否定的に受け止めていただけなのでは、ということです。
無理やりポジティブというのとは違うのですが、意識が不愉快だというレッテルを貼ってしまうと、そのものがどうであれ、本人にとっては不快なものにしかならないのではないかと。
私の場合は寝起き問題でしたが、お片づけでも何でも、苦手意識ありきでいろんなものを決め付けてしまってはいないか、ちょっと振り返りたいな、そう感じた出来事でした。
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