日々是呼吸


限りある、という事実


ステラレネーゼの我が両親。傷み朽ちるはずの食べ物ですら、特価品やまとめ買いを止めず、老夫婦二人だというのに、大型冷蔵庫は常にパンパンです。
劣化の速度が遅い日用品の買い置きなど、言わずもがな、です。

戦時中と戦後の物不足で苦しんだ反動だけでは説明がつきません。
恐らく…彼らの辞書には、ある単語が抜け落ちているのだと思います。

それは。

「有限」

時間にも空間にも、人生にも胃袋にも、限りがあるということ。
その事実を直視していないから、「とりあえず」何かを決めて「間に合わせで」物を選んだり「いつか使う」と要らないものまで買い込んだり、保管したりを止めないのでしょう。

「あんたが死んだらただのゴミ」

どこかで読んだ言葉です。
後生大事に取っておいたものの大半は、他のヒトにとってはどうでもよいものだったりします。

だから、自ら責任をもって処分してね、と一人娘の私は親に訴え続けていますが、彼らには全く響かないのです。
娘の言葉より、「モノ」の方が大事な人々ですから。

人が食べられるものの量も、読める本の数も、使えるモノの数も、限りがあります。
だいたい、1日も24時間と区切られていますし、その時間ずっと活動するわけではありません。

それなのに…
一生涯かけても使い尽くすことのない分量のモノ(お金ならさておき?)を所有するだけで、使いこなすこともない。
しかも、日頃は間に合わせで済ませ、良さげなものはし舞い込むばかり。いざ使おうとしたら、古びていたりして…

全然今を生きていないのです。
「いつか」って、いつなんだ?

病を再発した父の老い先は、もはや長くはないでしょう。
父の世話をする母も、自分の時間がたっぷりあるわけではありません。
これまでいろんなことを先送りしてきた結果、気が付いたら自分が管理できる範囲を明らかに超えた持ち物に埋もれて、狭苦しく暮らしているのです。
そして探し物に時間を取られているのです。
残り時間は短いのに!!



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by cocue-cocue | 2012-03-22 14:45 | 親への違和感 | Comments(8)
Commented by 片付けおばちゃん at 2012-03-22 18:30 x
残り時間は短い…すごく胸に刺さりました。
でもそれが事実なのですね。
私も闘病中なので、その言葉を言い聞かせ、短い残り時間で断捨離を頑張ります。
あらためて気付かせてもらいました。ありがとうございました。
Commented by masa at 2012-03-23 01:24 x
最近こちらのブログを見つけて拝見させていただいております。

読んでいると「なるほど・・」と感じる箇所が沢山ありまして今さらこの年令になって気付かされる事が多々あります。

「いつか」って、いつなんだ?・・・まさしくそうですね。
使いこなすには限られた日々、時間しかないですからね。

ハッ!と思ったのはその中に本も含まれているというところです。
事実、私は本をすぐに買ってしまうのですがまともに目を通さずに増えてゆくばかりになってます。
一日24時間の中で自分が食べ物以外吸収している事ってほとんど無いに等しいな・・・と実感しました。

Commented by linen55 at 2012-03-23 14:20 x
こんにちは。
今日の記事、深く読ませていただきました。

うちの母は、もともとこざっぱり生活していますが・・
ここ最近、余計に色々処分しなくてはと焦っている気がします。
整理整頓が完璧なのが災いして、表に出ているものは
少ないのですが、押入れなどにきっちり綺麗に物を
整理してある感があります。

父が体調を崩し・・正直あまり長くない状況のようでして。
それがあってか、「お父さんがいるうちに・・」と
思っているようです。もし亡くなってしまうと処分しづらい物も
たくさんでてくるでしょう。自分の力だけで処分できないものも
あるようで。悲しいことですが、母の気持ちが痛いです。

うまく書けないな~。

「有限」ご両親が気づいてくださると
いいですね^^。
Commented by 葉桜 at 2012-03-24 00:55 x
諸事情で、義父がちょっと弱気になってきて......
で、小姑が、今、いろいろあれこれ画策している状況です。
ただ、義父は義父でやりたいことがあるらしく、そこで、父娘バトル(とまではいかないですが)勃発中の義家族。
「いずれにしてもものの絞り込みが先でしょう」と提案したんですが、小姑は、「そんなの後回しでいい」とけんもほろろ。
「断捨離」の本や、「生前整理」の本で、とにかく、義父に「どう動くにしても、片付けが必要」と気づかせて、ものを絞り込んでもらわないと、だんだん体力もなくなってくるし...... と思う嫁でした。
義父自身は、ものを絞り込もう、という「気持ちだけ」はあるようなので.....
Commented by cocue-cocue at 2012-03-26 14:36
片付けおばちゃんさま

初めまして。お立ち寄りありがとうございます。
ご病気と戦っておられるとのこと、どうか少しでも落ち着いた気持ちで過ごせるひと時が増えることをお祈りいたしております。

今の状態がずっと続くと考えるのは誰にとっても楽ですが、いろんな形で終わりが来るのは仕方ない…と年度末になり、いろんなきっかけで思うようになりました。
自分で書いておきながらなんですが、心に留めて生きたいと、いただいたコメントで改めて感じた次第です。

またお立ち寄りくださいませ♪
Commented by cocue-cocue at 2012-03-26 14:39
masaさま

初めまして。お立ち寄りありがとうございます。

私もかつては、書籍購入費には上限を設けていない、というくらい、毎日何冊も買っていたこともありました。

今もまだ自宅にたくさん本がありますが、思い切って手放せるようになったものの代表格も書籍です。
何年か前に「永久保存しよう」と思った本を見て、今とほほ、と思うこともありますが、それは自分が違うステージに進んだと都合よく解釈して(笑)これまでありがとうといって手放しています。

でも、難しいですよね。お気持ちわかりますよ。

またいらしてくださいませ♪
Commented by cocue-cocue at 2012-03-26 14:43
linen55様、

親御さん、大変そうなご様子ですね。私の場合、ほぼ没交渉なので先がどこまで長い(または短い)か全く説明を受けていないのですが、もしかしたらlinen55さんと似た状況かもしれません。

親の世代の場合、物の寿命が人間より長い…ということがもしかしたらあまりぴんと来ないのかもしれません。
ここでいうものというのは、代々受け継ぐありがたいもの、ではなくて、普通の日用品ですら、という意味です。

なくなってしまうと、突然物に意味が加わりますから、つまらない紙切れですら捨てづらくなりますものね…

なかなか悩ましいなあと思います。
Commented by cocue-cocue at 2012-03-26 14:46
葉桜様、

いつもコメントありがとうございます。レスが遅れがちで申し訳ありません。

ちょっと違うかもしれませんが、親しい先輩(地方の地主の長男)が、今は亡きお母様(お父様は先に他界されている)が晩年、「あの土地は」「蔵のものは」「家のことが」と、とにかく所有物の先行きについてひたすら頭を痛めて苦しんで毎日過ごしておられた、とおっしゃっていました。

お母さん、後のことは僕らに任せて、いいんだよ、といくら言っても聞く耳を持たず、体調もすぐれないのにずっとうなされているような状態で、見ているのが正直つらかった、と話しておられました。

物の呪縛で晩年安らかにすごせない(本体の体調の症状以上に苦しめていた)というのは、なんだかなあ、と感じたのを思い出してしまいました。

義理のお父様のお気持ちが少しでも満たされるといいですね。

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出して、取り入れて。ものや知恵と出会い、手放す毎日。
by cocue-cocue
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