日々是呼吸


物>思い出、な人々

 実家の親から、新生児用の衣類やタオルが入った荷物が届きました。

 中からでてきたもっとも大きなものは、ピンク色のキルト地の、ふわふわした衣類です。
 母の手書きで「退院時に着せてあげてください。ママ(※筆者)のお下がりです」というメモが入っていました。
 赤ちゃんのおくるみでした。

 私が産院から母の実家に移動したとき、母の実家から自宅へ戻ったとき、一ヶ月検診の時、その三回しか使わなかったとのこと。
 「お母さん(※筆者の母)の入院中に、叔母ちゃん(※母の姉)がそごうで買ってきてくれたものです」

 娘が生まれたときの退院着を、実に長期間保管していたものです。
 なんて物持ちの良い親でしょうか。

 ふつうなら、おくるみを手に、ふと感慨に耽ってみたり。しんみりしたり、懐かしい思いにとらわれたりするのでしょう。

 しかし私は、残念ながら、特別な気持ちを抱くことがありませんでした。
 なぜでしょう?

…長くなります。

ちょっと悲しくなる方がいらっしゃるかもしれません。その場合は次回また、お立ち寄りくださいませ♪


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 残念ながら、特別な気持ちを抱くことがありませんでした。
 なぜでしょう?


 初めて見たピンクのおくるみだったからです。

 もう少し具体的にいうと、私が着ていた記憶も当然なければ、着ていた姿の写真もみたことがないからです。

 多くのご家庭の場合ですと、実物が残っていなくても、写真が残っているのではないでしょうか?
 おくるみの写真というより、そんな思い入れのあるおくるみを着せたような光景の家族写真、スナップの一枚ぐらい残っていそうなものかな、と思います。

 母に聞いてみました。

 「あのおくるみ、初めて見るんだけれど」
 「あらそう、あれはね、叔母ちゃんが買ってきてくれてね、大事にとっておいた物なのよ」

 「私、着ている姿の写真、みたことないんだけれど」
 「あら、そうだったかしら」

 話はかみ合いません。

 もちろん価値観は人それぞれなのですが、心の中にちょっと、寂しさが広がりました。

 ああ、やっぱり私の親は、思い出より物が大事なんだ。

 表現方法の違いかもしれませんが、出来事の記録を残すのではなく、関連する物だけを大事に保存しておく、それが私の親のやり方なんだな、と改めて思い知らされました。

 思えば私のアルバムに残っている「入学式」の写真は、小学校の時のものだけです。
 それも覚えています。金融機関の地元の支店の担当者が入学式の日、校門の前で待ちかまえていて、親子のスナップを撮影してくれたのです。もしかしたら、そのときに自宅のカメラも預けて、シャッターを押してもらったかもしれません。

 中高一貫の学校だったので、高校の入学式の写真がないのは当然なのですが、受験して進学した中学校の入学式の写真は残っていませんでした。

 結婚披露宴のスライドを作ろうとして探したときに、写真を撮ってもらってないことに気付きました。
 「どうしてないの?」
 「あら、カメラ持っていかなかったのかしらねぇ」

 無頓着といえば、無頓着でしょう。
 しかし、写真に興味がないわけではないのです。

 「あなたはお宮参りの時、写真館で帽子をかぶるのを嫌がって大泣きして、非常に困った。ほ乳瓶を与えてもだめで、お母さんは着付けした着物の胸をみんなの前ではだけて授乳する羽目になったのよ」

 「三歳の七五三の時、こっぽりを履くのを拒否して、サンダルじゃなきゃいやだとごねたのよ」

 聞かされる思い出は、いつも私がふがいなくて、その場にふさわしい行動をとれない情けない子供だったという逸話ばかりでした。

 親になって、思います。
 子供だった私としては、そういうかしこまったものとか、物ではなくて、親には何気ない一こまを幼少期の思い出として残して欲しかったと。

 そういえば、一人目のお宮参りのときに「あなたのときに用意した」という(そして私が泣いてかぶらなかったという)帽子を、両親はわざわざ東京の写真館まで持参しました。

 あいにく女児用で薄い桃色だったため、写真館の方に「息子さんにはちょっと…」とやんわり断られたものの「写真でみたら、色くらいわからないでしょ?」と食い下がっていました。

 結局使わなかったのですが…帰りのタクシーで「せっかく置いておいたのに、役に立たなかった。誰かに譲ろうか」とボヤく両親。
 物への思い入れが強すぎて、どうも我が子の思い出が後回しになっているように思えてなりません。

 自分の子供には、物ではなくて、体験と思い出をたくさん与えたい、出産を控えて、改めて感じています。

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by cocue-cocue | 2012-02-18 15:00 | 親への違和感 | Comments(4)
Commented by 葉桜 at 2012-02-18 16:46 x
わかります。
実家の母が「自分はいかに、娘の弁当作りを頑張ったか」として、(母の)主婦仲間に披露するエピソードに、お弁当の取り違えの話をするんです。
今でもそうでしょうが、当時流行のアニメキャラなどがふたについているアルミの弁当箱、幼稚園で冬場温めますでしょう。
先生が間違えて配ったらしいんです。
それを気づかないで食べた私(娘)というのを何度も「私のいる前で」知人に自慢げに話す母。
辟易してました。
学生時代は、たまに「今日はちょっと節約」ってんで、簡単にお弁当を作ったこともあるのですが、それを母は「小遣いが足りないから弁当作ってる」と勘違いして、「4年生になったから、丸一日の授業はないから」と断るまで、毎日作り続けられ.....
「母のせいで、みんなで学食で楽しいランチ」の思い出奪われた、と今でも憤慨しています。
当の母は、というと、「大学生になっても娘の弁当作るはめになった」と知り合いに愚痴ってますが.....
今日はいらない、という前に、弁当が目の前に出されていれば、断れないでしょう.....
Commented by ココリン at 2012-02-18 22:40 x
本当に物持ちの良いお母様ですね・・・って、自分の親を見ているようで^^; なんだか私も普通なら「素敵ですね・・ずっと持っていてくださったなんて嬉しいですよね」って素直に言えなくてごめんなさいm(_ _)m

とても失礼極まりないんですが、そう思ってしまった私です。
少し自分とダブらせてしまったところがありました^^;
Commented by cocue-cocue at 2012-02-28 17:50
葉桜さま、

私も大学時代は母にお弁当を持たされていましたよf(^_^;
迷惑と言い切るのはどうかと思いつつ、本人が百パーセント非の打ち所がないと思っていても、そうではないこと、山のようにありました。

親と先生に知ってほしかったのは、子どもはあなたが思っている以上に大人に言われたことは逆らえないし、気をつかって従ってしまう、ということです。
私は自分の子育てで、気を付けようと肝に命じていますよ…
Commented by cocue-cocue at 2012-02-28 17:55
ココリンさま、

そうですか、お母さんと重なる部分がありましたか。
もしかしたら、地域的なものもあるのかもしれません

私の夫は関東、その両親が北陸出身ですが、私やその同級生らの母娘関係は、あまり普通には見えないみたいです。
関西といっても広いですが、何となく地域性もあり、ココリンさんなお母様と我が母が同じことを口にしたり、似た振る舞いをするのかしら、と感じました。

またこのテーマも、UPしますね♪

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