スーパーで紅茶を買うとき、単価が安いか、定価からの割引率が高いものを選ぶのが常だった。
当然、まとめ買いになる。
少人数の家族では、なかなか減らない。
店で飲みたい紅茶を見つけても、いただき物がリーフティーでも、飲む機会はなかなか来ない。
今のが終わったら、そう考えるからだ。
フルタイムで働くと、家にいる時間は長くない。睡眠を除くと、本当にわずかな時間だ。
かくして家の食材は、なかなか消費されぬままになりがちだ。
せっかく割安な買い物をしても、積極的に消費できないのなら、本末転倒ではないか。全然お得とは言えない。
そんな当たり前のことに、今ごろ気付くとは。
子供の写真データを受け取るためのUSBメモリを買いに行った。
デザイン、機能、価格もまちまちだ。
売り切れもかなりある。
品定めには想定以上に時間がかかった。つい割安さを比較したくなるが、グッとおさえた。愛用できるものを選びたかったのだ。
気に入ったものを、要る分だけ手に入れる。
消耗品でも、永く使う物でも、吟味して決めたい。迷うんじゃなくて、ふさわしい物を選ぶために。